より良い職場環境を求めて転職してくる中途採用者は、スキルと社会経験から即戦力として期待できます。ただ、すぐ辞めるケースも少なくありません。その原因と対処法についてご紹介します。
職歴がある人を応募・採用している中途入社採用では、新卒採用とは異なり、社会経験値とスキルをすでに備えていることからも即戦力として働いてくれる可能性が高いです。
ただ、中途採用者は前職と現職を比較することが珍しくなく、前職で良かった点を現職にも求めがち。退職・転職経験者であることからも、不満に感じる事があれば再転職への切り替えも早い傾向にあります。中途採用者がすぐに辞めてしまう理由には以下が挙げられます。
中途入社者は給与面だけでなく職場環境も重視しているため、会社の社風や雰囲気に馴染めない、上司や同僚との反りが合わないなど、職場環境をストレスに感じると辞めるのも早いです。
仕事だけでなくプライベートも充実させたいとして、より良い環境を求めて転職する人が少なくありません。そのため、残業が多く労働時間が長い職場環境では、すぐに退職してしまいます。
事前に聞いていた業務内容とは異なるといった企業は少なからず存在し、聞いていた仕事内容との差から不満を募らせて退職する人も。たとえ聞いていた通りの仕事でも、上昇志向や出世意欲が強い人であれば、キャリアアップが期待できない職場では続きません。
前職からのスキルや社会経験などで、即戦力として働いてくれる途中入社者は、業務をスムーズに進めるのにはうってつけの人材です。そのため、せっかく採用したのに辞められるのは困りもの。
これを防ぐには、中途入社者が長く勤務したくなるような社内環境の整備が必要です。それは同時に、新卒採用者などすべての社員の転職を防ぐ手立てにもなります。
ミスマッチによる退職を避けるため、求めている人物像を明確に発信し、合わない人材との接点を避けます。また、面接などの選考では、入社後に働くことになる部署のリーダーも同席し採用を検討するのがおすすめ。入社後に接点がない人よりも、共に働く人がいるとお互いにイメージがつかみやすくなります。
転職する人は、待遇や福利厚生に敏感です。募集段階で明確にしておくと、待遇面で辞めることを防げます。また、求職者の企業への要望を聞き、その要望に対して応えられるかどうかも確認しておきたいもの。通らない要望を持っているのであれば、採用は避けるのが無難です。
職場で良好な関係を築けないと、いくら待遇が良くても続けるのが難しいです。社内環境の向上で良好な人間関係が築けるように、最初は橋渡し役としてのサポート担当者をつけるのも一案です。
採用ブランディング
メディアについて
知りたい方はコチラ