24時間稼働している工場もあり、単純作業が多ことから、ハードワークというイメージがある製造業。しかし、初心者からでも始めやすく、社員登用制度などを採用しているところもたくさんあります。
製造業が抱えている問題と自社で取り組みたい人材採用のための環境づくりのポイントについてご紹介します。
製造業も、ハードワークというイメージのある職種のひとつ。24時間稼働していて勤務が交代制の場合、身体に負担のないシフトを組んだり、深夜手当などを増やしたり、身体や気持ちをリフレッシュできる福利厚生を充実させるなど、労働環境を整えることで、働きやすい職場だということを求職者にアピールできます。
資格取得に対する支援を行い、従業員のスキルアップをサポートする体制を整えるのもおすすめ。現在の業務に直結する資格がない場合でも、近い分野の資格を取得することで、従業員の成長につながったり、職場全体の視野が広がることもあります。やる気のある人材に対しては、いろいろなチャンスが与えられるということを提示しましょう。
AIを導入することで省人化できたり、無人化できる作業もあるので、無理のないシフトが組めたり、注力すべき作業に人員を充てることができ、労働環境の向上が見込めます。
生産性の改善や熟練の技の継承が可能になるなど、製造業でIT化を進めることは、多くのメリットがありますが、コストがかかること、また、導入にあたって一定の知見が必要となることなどから、導入に踏み切れないという企業も多いようです。
製造職を継続したいとは思わない(辞めたい)理由として上がった上位5項目を紹介。求職者とのマッチング創出のヒントにお役立てください。
出典：ディップ総合研究所 「製造業」就業者の実態！ （https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=320）
製造のジャンルによっては、昼夜問わず稼働しているところもあり、早番、日勤、夜勤など、勤務が交代制の場合、生活リズムを整えにくく、体力的に厳しいと感じることが多いようです。長時間にわたって同じ作業を繰り返すことが多いため、精神的な疲労を感じる人も少なくありません。
交代制勤務の場合、体力的に負担のないシフトを組むようにしたり、できるだけ残業を減らしたり、福利厚生を充実させて、労働環境のよさをアピールすることで、応募の増加や早期離職の予防につながると考えられます。
スキルアップにつながらない仕事はやりがいを感じにくく、将来的に転職する際のメリットにもならないので、早期離職のリスクも高まります。
自分の1年後、3年後、5年後、このまま働き続けた先にどんな未来があるのか、どれくらいの給与が貰えるのかなど、明確にするのも一つの選択肢です。
工場のようなライン作業の場合、個人の活躍や成長がわかりにくく、評価されにくいということも多々あります。長く勤務しても昇給や昇格がなかったり、スキルアップにつながらないと感じる人もいるようです。もし、働く環境が整っているのであれば、働きやすさや正社員雇用、役職者などへの制度が整っている環境をアピールするだけでも、やりがいや自己成長を求める方には他社より魅力的にうつるでしょう。
Zenken編集チーム
ものづくりの仕事（工業・製造業)の面白さ、やりがいを伝える
部品1つをつくる仕事であっても、仕事の面白さや奥深さ、職人ならでは技術が必要なこと、実際に働いている社員の声などを紹介することで応募が来ないだけでなく、採用後のミスマッチも防げます。また、自社ならではの取り組みを行っているのであればその点もアピールしましょう。
そうはいっても、採用面の課題について、自社だけで取り組むのもなかなか難しいもの。
求職者側からすれば、自分の働きたい職場を見つけるのも大変です。
製造職を経験した方に、退職までの勤務期間をとったアンケート結果では、約6割が1年未満で退職している結果が出ています。
1年以内に半数以上が勤務先を変えたことがあるという事実から、働きがいを感じられる職場、給与やプライベートとのバランス、人間関係などが揃った理想の職場に出合うことは難しいということが考えられます。
また、製造業の中には、24時間稼働している工場があり、また、長時間にわたって同じ作業を行うことから、肉体的にも精神的にもハードな仕事だというイメージを持つ人が多いようです。
しかし、経験や学歴が重視されず初心者から始められたり、社員登用制度を採用しているところが多かったり、専門的な知識や技術が身につくなどのメリットもたくさんあります。
Zenken編集チーム
そこで、製造企業とモノづくりの仕事に就きたいと考えている方の役に立てればと思い、メディアを立ち上げました
「長く働き続けてもらいたいと考えている企業」と「よりよい環境で働きたいと考えている求職者」とのマッチング、モノづくりの仕事の面白さを伝えるためにメディアを制作しました。
「もの」「人」「仕事」の視点から、日本が誇る「ものづくり」の仕事について、誇りややりがいとともにまとめています。
製造会社とモノづくりをしたい方との
マッチングメディア
Zenken編集チーム
「こんなはずじゃなかった…」こんな思いを抱えているモノづくりお仕事に就きたい方と素敵な製造会社とのご縁をつなぎたい
Zenkenでは、採用する側と応募する側、双方にとって素敵な出会いのきっかけをつくるお手伝いをしたいと思っています。自社にしかない環境、魅力をしっかりと伝えることで、採用のミスマッチを防ぎ、自社のビジョンに共感した人材を採用したい方はぜひ、ご覧がください。
三陽工業株式会社
「やったことがないことをやってみよう」が合言葉！挑戦できる環境が整っている製造会社
1980年の設立以来、ニッポンのものづくり産業において事業を推進し、現在は全国に25の拠点をもつ三陽工業株式会社。ガスタービンのブレード、建築用工具、美容医療用機器、食品用機器などの「研磨」、納入代行・コンテナ受け入れ・保管・個装・組立・点検などの「物流」、美化・保護・機能を目的とした職人による手吹き作業の「塗装」などの業務を行っています。
他社では、ほとんどの社員が1年以内で辞めてしまうところ、三陽工業では、社員の年間定着率92％を実現。入社時はもちろん、入社後も研修を行う手厚い教育制度と、モチベーションの高いチーム作り、福利厚生の充実、自分の意思で行動する環境と周囲が評価する環境の両方が整っているのが、この定着率の高さの理由です。
「やったことがないことをやってみよう」を合言葉に、「日本の製造現場を元気にする会社」として歩んできた三陽工業。現在ではその合言葉に「ちょっとしたことをやってみよう」が加わり、社員は日々、何かを変えたり、プラスしたり、「ちょっとしたこと」をやり続けています。
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Zenken編集チーム
労働環境の是正、やる気のある社員がスキルアップできる環境を整えましょう
ジャンルによっては、24時間稼働することもある製造業。交代勤務などが大変という声もあるので、負担のないシフトを組む、自動化できるところは積極的にIT化を図り、労働環境を整えることが重要です。また、働く社員がやりがいや目的を持って働ける環境を構築することも欠かせない要素のひとつです。