企業が求める人材を的確に採用するために意識したいのが、母集団形成です。自社に応募してくれる応募者の集団ですが、その内容はターゲットとしている人材のみとなっています。
統計学では「調べたいデータ全体」を意味しますが、採用活動では「自社に応募してくれる応募者の集団」のことを言います。現在は少子高齢化・生産年齢人口により売り手市場になっていることからも、単に応募者数が多ければいいというわけではなく、ターゲットとする人材が多く集まる事が大事です。採用活動では母集団形成を意識することで、自社が欲している人材を採用しやすくなります。
企業の成長には、計画的な採用が必要不可欠です。母集団形成を意識しない採用活動では、目標とする採用人数が集まらないことや、求めていたのとは違う人材を採用してしまうなど、事業の足を引っ張ることにもなりかねません。
母集団形成を意識した採用活動では、採用数を設定し手法を検討するので、かかる予算を適切に管理する事ができます。とりあえず募集を開始するのとは違い、効率的で無駄のない採用活動になります。
母集団形成では、自社に必要なスキルや社風を理解している人を集めているので、応募の時点で意図していたターゲットとは異なる人材をはじくことができます。条件にあった人材の中からより適した人材が残りやすくなるので、入社後の定着率の高さや仕事へのスムーズな慣れなど、プラス作用が期待できます。
なぜ採用するのか、具体的に採用する理由と目的を明確にします。明確にすることで必要とする人物像がイメージできるようになり、ターゲットとする母集団形成が形つくられます。採用人数も必要な数だけ狙えるので無駄がありません。
採用スケジュールでは、内定・面接・募集時期と逆算してスケジュールを立てます。その際、事業計画をベースにすると進めやすいです。また、新卒・中途なのか、経験の有無などターゲット人材に合わせた手法を検討・採用します。
スケジュールと採用手法が決まったら、いよいよ募集活動です。その際、採用後の定着や活躍も見据えた採用広報を意識。採用媒体や説明会、面接時すべてにおいて、ターゲット人材に向けたメッセージを発信します。
無事に求めていた人材を確保する事ができたら、それで終わりではありません。企業の成長には継続的な人材採用が不可欠。定期的に採用活動を見直し、改善を加えていきます。応募が多かった人材、採用した人物が持つスキルなど、細かく振り返り次の採用活に活かします。
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